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「イスラーム世界の少年愛」
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■アルバニア

ハヴロック・エリスは『性の心理』(1927年出版)の中で次のように述べているHavelock Ellis, ''Studies in the Psychology of Sex,'' vol.4: Sexual Inversion, Ch.I., 1927. www.gutenberg.org/etext/13611。日本語訳としてハヴロック・エリス(佐藤晴夫訳)『性の心理』第4巻: 性対象倒錯, 未知谷, 1995.がある。訳注。この一文は、本節「アルバニア」が古い研究の完全な転載なので初版訳者が付け加えた。なお、日本語訳は初版翻訳時点で訳者未見。この部分も英語版の記述から直接訳してある。。


ハーンはその著書『アルバニア研究』(''Albanische Studien,'' 1854, p. 166)で、ゲーグの人々は16歳から24歳の若者が12歳から17歳の少年を誘っているが、24/25歳で結婚し、以後はおおむね少年愛を断念するといっている。以下はゲーグ方言を語るアルバニア人の実際の言葉としてハーンが報告するものである。


恋人の少年に対する思いは陽光のように純粋で、最愛の少年を聖者とも仰ぐ。これはおよそ人の抱きうるもっとも高貴・高邁な情熱。美少年の姿は恋人に驚きを与え、心の戸口は美への凝視という喜びに開く。愛は、思考感覚が一切ほかに及ぶことのないほどの状態に恋人を掌中のものとするのだ。最愛の少年の前にあれば、恋人は少年を見つめることにただ夢中。そうでなければ、少年のこと以外何も考えられない。そして少年が立ち現れれば、彼は乱れて色を失ったあげくに、赤くなったり青くなったりするのである。胸の鼓動は高まり息が詰まる。恋人の耳目はただ少年のためにあるのみ。かつ、手で触れるを避け、ただ額に口づけをするのみ。にもかかわらず、女性に決して用いない頌詞を少年に捧げたたえるのである。


ゲーグ方言を語るアルバニア人たちが歌う恋歌に次のようなものがある。「少年よ、傍らに来たるそなたは、朝に曙光をもたらし昇る太陽のよう。黒い瞳のまなざしを向けられるとき、私の理性は消え失せる」と。しかしながら、アルバニアに詳しいウェイガンド教授がベーテに、ハーンの解説するような関係が、理想主義による抑制を受けつつも実際には性的な関係であったと保証している点も付け加えねばならない(Rheinisches Museum fur Philologie, 1907, p. 475) 。また数年前にアルバニアを旅したドイツ人学者も次のようにネッケに語っているJahrbuch fur sexuelle Zwischenstufen, vol. ix, 1908, p. 327。「ハーンの述べるところを完全に確認した。しかし、断言はできないものの、このような関係が完全にプラトニックかどうかは疑問だ。また、このような慣行が広く行われたのはムスリムのあいだでであったが、キリスト教徒にも見られ、教会の聖職者の承認も得ていたのである。嫉妬によるもつれもたびたびのもので、時に殺人に発展することもあったようだ」と。



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◆目次

イスラーム世界の少年愛とは
文学と法学
諸地域における少年愛的要素
 中東
  イラン
  オスマン帝国
 アルバニア
 中央アジア
 ムガル朝
スーフィズムにおける少年愛の要素
近代の抑制
参考文献
脚注
関連項目

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◆関連ワード


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