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「ピンク四天王」
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■概要

四天王とされるのは、佐藤寿保、サトウトシキ、瀬々敬久、佐野和宏の4人である。ピンク映画制作会社・国映を中心に活躍しているが、佐藤は末期の日活ロマンポルノやENKプロモーション製作のゲイ・ポルノでの活躍も多い。なお、現在、国映作品のの配給は新東宝映画(旧称・新東宝興業)が行っているため、オープニングは新東宝映画のものが使用されている。

彼らの作品はいずれも作家性が強く、弱体化していたピンク映画において個性的な作品を生み出した。こうした作品は、映画評論家(阿部嘉昭、切通理作など)の目に留まった。ロマンポルノにリンクされる形で1980年代前半には評価されつも、1990年代初頭には『キネマ旬報』の不定期連載などで限定的に評価されているのに留まっていたピンク映画が再度、識者の評価の対象に上ることとなった。

反面、実際に映画を興行している映画館経営者や成人映画館に通っている観客からは低評価であった。彼らの作品は、成人映画館における興行成績としては不振を極める事が多い。「作家性を重視するあまり、濡れ場やエンターテインメントを軽視している」という批判が興行関係者(とくに成人映画館経営者)には存在している。一時期、彼らの作品は興行側から上映をボイコットされた時期もあり、別名義で製作に関わったり、国映が単独で作品を配給したりしたこともあった。ピンク四天王という言葉は、作品が上映されると客足が遠のく代表的な4人の監督という意味で、映画館経営者から言われ出した言葉ともされ、当時はネガティブな意味合いしか無かった。

しかし、1993年、東京のアテネ・フランセで「新日本作家主義列伝」と称して、彼らピンク四天王の作品の連続上映会が開催された。この上映会は人気を博し、本来、成人映画館とは無縁、もしくは遠ざかっていた観客の掘り出しに成功した。これ以降、ピンク四天王という言葉は肯定的な意味合いでも用いられ、時としては営業の現場においても用いられる事となった。また、(ピンク四天王の作品にほぼ限定されるが)ピンク映画がミニ・シアターやアート系の一般映画館でも掛かる事となった。この結果、ミニ・シアター、アート系劇場、CS放送で成人館とは別枠で特別上映される作品に、主としてアート系映画ファンの評価や人気が集まる事となった。

その一方で、当初目論まれていたピンク四天王の作品を鑑賞した観客が成人映画館に流れる、という状況には至っておらず、現在もピンク映画そのものの製作本数は減少の一途である。これは、単に作品の良し悪しばかりでなく、成人館の環境の問題(ピンク映画の項を参照)など、ピンク映画の抱えている問題が複雑に表れている結果でもある。

佐野は男優であり、脚本の執筆・提供も行っている。彼らがオリジナルで執筆する事も多いが、佐藤と夢野史郎、サトウと小林政広、瀬々と井土紀州というコンビを作った脚本家の活動も見逃せない。また、ピンク七福神の一人である今岡信治もサトウ作品などに脚本を提供している(サトウトシキ『団地妻 隣のあえぎ』2001年、国映、新東宝映画など)。なお、小林と井土は独自に映画監督としてもデビューしている(各項目参照)。

佐野を除く3人は一般映画にも進出しており、瀬々はGackt原作・主演の『MOON CHILD』(2000年、TBS、松竹ほか)を製作している。佐藤は2005年に江戸川乱歩原作のオムニバス映画『乱歩地獄』(角川映画、アルバトロス・フィルム)内で『芋虫』を、また吉井怜主演の『刺青』を監督している。サトウは須藤温子主演で『ちゃんこ』(2005年、T・ジョイほか)を監督している。


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