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「ロリータ・コンプレックス」
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■文化における禁忌としてのロリコン

欧米でも、日本やイスラーム世界同様、本来は10歳前半や10歳未満の少女を結婚対象や性の捌け口とみなすことは社会的に容認されていた。しかし、現代では再解釈されたキリスト教道徳に従い、他の世界に先駆けて、児童性愛の遂行を女児に対する重大な人権侵害として捕らえるようになった。一概にはいえないが、児童ポルノ問題を経て、幼い少女の性を成人が欲情の対象とすることに対し厳しい政策へ向かった社会も目立つ。この種の漫画表現に対する規制も厳しい。

法的にはEUの一部やカナダのように法規制が緩やかな国もあれば、英国・米国のように小児への性犯罪に厳しい態度(クリントン署名による法定強姦罪厳密適用令などで、かなりの州で18歳未満の児童との性交を強姦とみなすなど)をとる国まで、広がりがある。

ただし、禁忌の度合いと法規制は必ずしも直接的な関係にあるわけではない。これは、違法性において法益侵害と規範逸脱のいずれを重視するかが国により異なること、すなわち法体系の相違に起因する。例えば、日本では法益侵害を重視する学説が優勢であり、社会通念上重大なタブーである近親姦もこれ自体を犯罪として取り締まる法律はなく、近親婚を不許可とするのみである。それに対しコモンローを法基盤とする英米では社会規範からの逸脱を重く見る傾向がある。