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「男娼」
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■日本

日本においては、古くから歌や踊りを披露する芸人が、売春に従事し、男娼もまた存在した。寺院の稚児や、武士のあいだの男色の相手は、売春ではないが、その周縁に、春をひさぐ者が存在した。人身売買が公然と存在し、事実上の奴隷制が存在した中世には、売春のための稚児の少年を抱えた親方が、客に少年を一夜売ることで、利益を挙げる商売も存在した。

風俗の紊乱を避けるため、歌舞伎における女性俳優の出演を禁じた結果、男が女役を演じる野郎歌舞伎が興隆し、歌舞伎芸人は、若い者も年長の者も、総じて、客の男色の要望に応えて身を売った。また、江戸の吉原を中心に、何種類もの形態で遊女が登場したように、男娼の世界においても、陰間茶屋の高級色子から、地方まわりの男娼芸人に至るまで、多様な姿で売春が展開していた。その多くは12歳で水揚げ(客を取り始める)をし、19歳くらいまで客を取り続ける者が多かった。20代後半になっても客を取っている男娼もいたが、「大釜」などと言われ嘲笑の対象となった。

男娼としては、なよやかでほっそりとした小柄な少年が好まれた。よって幼少期から男娼として育てられる少年もいた。江戸では大半が京都・大阪出身の優美な言葉遣いや所作が身に付いた上方から下った少年たちだった。彼らは体臭の元となるような食物はいっさい摂らず、常に口と身体を清潔に保つように心がけた。専ら男性の相手をしたが、成人すると御殿女中や後家などの女を相手にすることもあった。

日本では男娼という言葉は戦後小説「男娼の森」などをきっかけに広がった。女装して客を取る彼らの風俗が、同性愛者のステレオタイプになった。現在でも、こうした男娼は少なからずいるが、街角に立って客を待つ男娼がほぼいなくなったこともあって、男娼という言葉は戦後間もなくに比べるとあまり認知されなくなってきている。この男娼という言葉を使って、国会において青島幸男が自民党への政治献金の莫大さを批判して、当時の佐藤栄作首相を「財界の男妾」と揶揄し物議をかもしたことがあった。


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◆目次

男娼とは
概説
歴史的な概観
 日本
 古代ギリシア・ローマ
 西欧
 インド
 アラブ・ペルシア
近年の男娼
 ボーイ
 問題点
男娼が登場する作品

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