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二次元コンプレックス(にじげんコンプレックス)とは、アニメ・漫画・ゲーム・小説挿絵を含む絵画等の二次元キャラクターに対してのみ、性的感情・恋愛感情を抱く状態を指す。二次コン(にじコン)と略され、英語ではこの略称の「Nijikon」で呼ばれる。架空のキャラクターに対して性的感情を抱くという点で、フィクトセクシュアルの一種と言える。
「二次元コンプレックス」という術語は、1970年代後半のアニメブームの後に来た1980年代初頭のロリコンブームの際に、アニメ・マンガファンダム内部でアニメの少女キャラクターに対して偏愛する行為に対して、一種のジャーゴンとして使われ始めた。
当初は「二次元ロリコン」「アニメ・ロリコン」とも呼ばれた。ただし、「二次元コンプレックス」というジャーゴンの形成以前にもこうした二次コンを扱ったフィクションは近世以前から存在し、「絵に描かれた架空の存在に対する恋愛感情」という概念そのものは、南北朝時代の軍記物語『太平記』(御匣殿 (西園寺公顕女)を参照)や、江戸時代の昔話『絵姿女房』などに見られるように、日本では遅くとも14世紀には既に存在していたことがわかる。高取英によれば、(1989年当時の)ロリコン青年は大きく観念派・過激派・実践派に分かれ、その大半は雑誌・写真などのイメージの趣味に限られる観念派だとしている。実態としての行為の対象を持たない二次コンは実践派に入ることはなく、また多くの場合観念派にとどまる。『ふゅーじょんぷろだくと』1981年10月号に発表された『東京おとなクラブ』編集長の遠藤諭(Y・エンドウ名義)の「ビョーキ・ウォーズ」によれば、「二次元コンプレックス」は「アニメ狂」(原文ママ)及び「少女フェチ」と関連性があるものとされており、この時点では二次元コンプレックスがロリータ・コンプレックスや少女フェティシズムの変種としてとらえられている。
1986年に秀和システムトレーディングの技術者が雑談した内容を収録した書籍『パソコンマニアは海へ行こう』p. 120 の注には「2次元コンプレックス: 2次元平面に投影された、つまり絵に描かれた女性に対してしか、性的興味を示さない心理状態。原理的にアニメファンとの区別がつきにくいうえ、ロリコンとの境界もはっきりしない。」と説明されている一方で、本文中では「2次コンは漫画の中の世界に閉じこもってますから、あれが普通だと思ってますからね。たとえばこう、殴ると相手がぱーん、といってふっとんでいくとか。」という発言が収録されており、だいぶカジュアルな概念として扱われているのが伺える(なお、この部分にも注があり「殴ると相手が…: たとえば高橋留美子の『うる星やつら』を見よ。」とある)。教育学者の飯島敏文は二次元コンプレックスを持つことの原因について、幼児期においてキャラクター商品に囲まれて生活することが子供の現実感覚を失わせる遠因になるおそれがあるのではないかと推察している。
一見すれば、二次コンは社会に対し影響を加えたり、深刻な対立を生みだすことはなさそうに考えられるが、脚本家の首藤剛志は、WEBアニメスタイルのコラム『シナリオえーだば創作術 誰でもできる脚本家』第55回「『ミンキーモモ』は「ロリコン」を受けて立つ?」にて、「フェミニストによる『生身でなく二次元のキャラクターに愛を注ぐのは、現実の女性に対する蔑視である』という意見が通り、表現規制問題に発展する恐れがある」という旨を「これは自分の妄想に過ぎないが」と断った上で述べている。また、二次元コンプレックスを自認する者の中には二次元キャラクターとの結婚を望む場合があり、法律的に認められた例はないが、インターネット上に二次元キャラクターとの結婚認定証を発行する組織が存在する。
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