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下着モデル(したぎモデル)とは、下着の広告業務を行うモデルのことであり、女性の場合は「ランジェリーモデル」とも呼ばれることがある。なお、男性の下着モデルも存在するが、一般的には下着モデルは女性の下着モデルのみを指す場合が多いため、同項目では女性の下着モデルについて記述する。
下着モデルには色々なタイプが存在するが、主に下着メーカーが主催しているファッションショーに登場するタイプと下着メーカーのカタログ・広告等に登場する2種類のタイプが特に有名である。まず前者のタイプは米国・ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルなどがよく知られている。ちなみにヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーには歌手のテイラー・スウィフトらが協賛しており、主なエンジェルとしてはアドリアナ・リマ・ミランダ・カー・リンジー・エリンソンらを輩出している。また、後者のタイプは主に日本国内ではワコール、トリンプ、ピーチ・ジョンなどの下着メーカーが勢力的である。
下着モデルは、一般的なファッションモデルや水着モデルに求められている体型とは異なり、上品で清潔感のある容姿が重視されている。そのため一般的には「スタイルがよい」とされている体型である女性モデルを起用しても、実際の写真では女性モデルが下品に見えてしまったり、下着の形が悪く見えてしまったりする場合も少なくないため、下着モデルに要求される体型条件は非常に厳しいとされている。このことから一般的なファッションモデルや水着モデルの体型では下着モデルにはあまり向かないことが多い。バストやヒップが小さめで腰には適度なくびれがあって、長身で腕及び脚がほっそりと長く、清潔感があって清楚で上品な容貌を持っている女性モデルが見栄え良く、下着モデルには最も適任であるとされている。
日本の場合、女性向け下着の通販カタログ・広告等での着用写真には日本人女性ではなく白人女性が起用されることが多い。まずカタログの下着モデルは、ブランドのイメージの重視と、より下着商品を美しく掲載するためにバランスの整っているプロポーションが重要である。そのため、例えば日本の代表的な下着メーカーの一つであるワコールの広告においては白人モデルの起用が多くて、他の下着メーカーやブランドにおいても白人モデルの需要が高い。ちなみに白人モデルの下着撮影にはいわゆる在日外国人モデルを日本国内にて撮影する場合と、日本国外のモデルエージェンシーを通じて海外で撮影を行う場合の2種類のパターンがある。また下着モデルに起用される白人モデルの年齢は下着商品のターゲットとする年齢よりも若いことが多く、例えば20代から30代をメインターゲットとしている多くの下着ブランドの場合は10代後半のモデルを起用することが多いとされている。
日本の女性用下着広告では白人モデルが多用されており、その具体的な理由は次のとおりである。一般的に、女性の憧れは「美しいもの」であるため、モデルが日本人である必要がないこと。通常のファッションモデルと比べ下着モデルの場合は求められる容姿の条件が非常に厳しく、特に清潔感が必要不可欠であり、モデルの肌の色が白ければ白いほど清潔感が卓越(美白)すること。元々のスタイル(特に身長の高さや脚の長さ)の格好良さや容貌の美しさではどうしても白人女性にはかなわないこと。下着モデルに要求される体型条件が非常に厳しく、白人女性に多い体型(X型,V型)が理想的とさるため、一般的な日本人体型(A型,I型)では狭き門となってしまうこと。モデルの体型に適度のメリハリがあり容姿が美しいほどに商品が見栄えすること。日常生活で見慣れている日本人モデルでは生々しく見えてしまうので自慰行為のネタに使用する男性が多いこと。日本人モデルだとどうしても女性客が自身とモデルの体型を比較してしまい購入意欲が低下する場合が多いこと。日本人は体毛の色が濃くて特にアンダーヘアが黒いので下着から透けてしまう可能性があること。非日常的なファンタジーの演出はメルヘンチックな白人女性が相応しいこと。白人モデルだとマネキン感覚で見ることができるため卑猥さが無く商品に着目しやすいこと。モデルの肌の色が白ければ白いほど商品の色が際立つため、黒の商品はよりシックに、カラーの商品は色彩がより鮮やかに映える、また、ブライダルインナーなどの純白の商品は肌の白さと衣装の白が相乗効果で互いに引き立て合い、白の美しさがよりいっそう見映えし清潔感のある凛々しい上品さが演出されること。手脚がスラっと細長く目鼻立ちが整った美しい白人モデルは世界中の女性から理想的な女性とされ多くのトップブランドでも起用されやすいため商品に高級感が出ること。「色の白いは七難隠す」ということわざにも示されているように日本には白い肌を美の象徴とする価値観が古くから存在しているため、モデルの肌が黒いとメーカー側は商品の訴求が困難になること。今日の日本においては白人女性の特徴である大きな目、高い鼻、シャープな輪郭が「美人の必須条件」と見なされることが多いため、そうした容姿が憧れの的となりがちなこと。日本では恥じらいの文化によって下着モデルの仕事が敬遠されがちなため日本人のなり手が少ないこと。などが挙げられる。
日本国内の大手下着メーカーでは1993年度からトリンプ・インターナショナル・ジャパンが外国人ではなく日本人のみを選出条件としてトリンプ・イメージガール(1993年度から2004年度までの名称はトリンプ・キャンペーンガール。)を毎年1名ずつ(2012年度から2017年度までは2名)を選出しており、なお過去に選ばれた主なトリンプ・イメージガールには大石絵理・吉岡美穂らを輩出している。なお、かつてはピーチ・ジョンが一時期AKB48、紗栄子、平子理沙などの日本人タレントを下着モデルに起用していたが、現在では外国人モデルに回帰している。そのため2020年現在日本国内においてはトリンプ・イメージガールを除いては他に主な類似例はなく、水着のキャンペーンガールがまだ多く存在する水着モデル(グラビアアイドル)と異なって下着モデルはあまり目立たない黒子的存在になることが多い。また、特に一流ファッションモデルやテレビタレントを志すモデルにとっては下着モデルを経験してもあまりステップアップに繋がらないことが多いので、日本人女性には敬遠される傾向にある。しかし、日本のセクシーランジェリーメーカーのモンシェリではAV女優のあやみ旬果 をイメージモデルに起用するなどランジェリーメーカーの幅も広がりつつある。